紙のようで紙でない、けどやっぱり紙。そんなトンチのような紙袋を買った。紙和-SIWA-のクラッチバッグ Mだ。
ズボンのポケットに収まり切らない荷物は紙和の紙袋に入れる。小脇に抱えて、時に自転車の前かごに入れて。基本、手ぶら派だけど、荷物があってバッグを持たざるを得ない時がある。そんな時に便利だ。
なにより、紙袋を小脇に抱えたその出で立ちはとっても素敵。紙袋を抱えて街中を歩いているだけでサマになる。行きつけのカフェでおみやげにガトーショコラでも買って来たのかな、なんてドラマのワンシーンみたいだ。
荷物を持ち運ぶだけなら、どんなバッグでも機能的に大差はないと思う。だけど、この紙の雰囲気は紙和じゃなきゃいけない理由になる。
和紙の産地で生まれた、その紙のバッグがずっとほしかった。とうとう手に入れた。
公式サイト>>>about SIWA-紙和-
手ぶら派だけど、ズボンじゃ足りない
僕は手ぶら派だ。
バッグが邪魔で仕方ない。
片手にはトートバッグ、片手には買い物かご。これじゃキャベツをかごに入れるときに、いちいちバッグを地面に置かないといけない。肩掛けしてもずり落ちないように気をつけておく必要がある。
リュックサックは狭い通路を通るときに邪魔だ。スーパーの混雑した時間だと、人と人の間をすれ違うときにすごく気を使う。たくさんのお菓子に目を奪われて周りを見ずに動き回るような、わき見ショッピングをする人もめずらしくない。雑貨屋なんて最悪だ。狭い通路で方向転換するときに、コツンとぶつかるだけで、多額の弁償になるかもしれない。
ショルダーバッグは屈んだときに前にぷらぷらとして鬱陶しい。それに僕は昔から肩掛けするとやたらと肩が凝る。荷物がよほど軽ければ大丈夫だけど、それなら手ぶらでいい。母も同じく肩掛けするとしんどくなりやすいらしいから、僕にはショルダーバッグ苦手遺伝子が組み込まれている。
このようにバッグはなにかとめんどうだ。だから荷物はズボンのポケットに収まるだけしか持たない。手ぶらのスタイルが好きだから、実用面でも好みの面でも、手ぶらは都合がいい。ファッションが好きだった昔は、わざわざ持つ荷物を増やしてまでバッグを持ってた。アホらしい。
だけどポケットじゃ微妙に容量が足りないときがある。無理矢理、詰め込んだりもしていたけど、物を取り出しにくくてかえって使い勝手が悪かった。
そこで、ちょい足しのバッグがあればいいと思ってた。小脇に抱えられるような、ちょっとしたやつでいい。
自転車にかごを取り付けた
関連記事>>>アメリカの自転車かご。WALD 137
話は変わり、自転車にかごを取り付けた。アメリカ製のイカしたやつだ。
これまで自転車で荷物を運ぶにはリュックサックを背負うしかなかったけど、かごを取り付けたことであらゆる形の荷物を運ぶことができるようになった。スーパーのレジ袋も、トートバッグも、おもちゃの箱も、マクドナルドのハンバーガーも。
かごを取り付ける前、バッグを買うといえば、自転車でも使えるように肩にかけたり背負えるという前提で考えていた。けれど、かごがあればもうそれに縛られなくてもいいと気付いた。持ち手すらなくて構わない。
それに気づいてから、バッグは光の速さで決まった。少なくとも楽天モバイルより速かった。
そして届いたのが、紙和-SIWA-の紙袋だ。
紙和-SIWA- クラッチバッグ Mサイズ
Amazonから荷物が届いた。
紙袋から紙袋が出てきた、と言いたかったのに、ダンボールで届いた。そういえば、いつからか梱包材がダンボールじゃなく、紙袋が増えた気がする。相変わらず中身に対して大きいけど。
魔女の宅急便のような紙袋
紙のようで、紙でない。けどやっぱり紙な物を作る紙和-SIWA-。
僕はずっとこれがほしかった。昨日今日の話ではなく、何年もずっと。当時の僕の生活では使い所が難しくて買えなかったけれど、機は熟した。とくにこのマクドナルドの紙袋みたいなクラッチバッグを使いたくて仕方がなかった。
あまり見た目だなんだと言いたくはないけれど、紙和の紙袋は最高にかっこいい。小脇に抱えてごらんなさい?バッグを持っているのに、まるで手ぶらで来たかのような雰囲気を醸し出す。お気に入りのパン屋さんの帰りです、とでも言わんばかりの出で立ちだ。そういえば魔女の宅急便でも、主人公のキキが紙袋を抱えているシーンがあったっけ。
参考>>>「抱えきれない可愛さ」「めっちゃ紙袋推し」 ブルゾンちえみ、大きな紙袋抱え「魔女の宅急便」を再現した姿に共感の声
こんな雰囲気はよくある紙袋か紙和にしか出せない。これが普通の布や革なら、きっとバッグに見えてしまう。紙和はただの紙にしか見えないから、かっこつけてる感じや嫌味な感じがしないし、似合う似合わないの概念が存在しないと思う。あいつ紙袋似合わねーな、なんて聞いたことがないセリフだ。
けど、だからといってただの紙袋じゃだめ。どうしたって使い捨て感が否めないし、やっぱりひとつの物を長く使うことに憧れがある。バッグよりテキトーで、紙袋よりタフな、やっぱり紙和じゃないとだめだ。
そして、そんな紙和は「手ぶら派だけどバッグを持たざるを得ない」ときに最高なのだ。
WALDの自転車かごを買ったのは、紙和の紙袋を使いたいからと言っても過言ではない。荷物を積みたくてかごを買ったのは事実だけど、躊躇ってる僕の背中をポンと押してくれたのが紙和の存在だった。アメリカ製のかごに紙袋がポンと乗ってたら、なんだかワクワクしない?
↓好きなサイトに紙和のクラッチバッグが取り上げられている。
お花見いちごサイクリングへ
さっそく、天気の良い日を狙ってサイクリングへ。
試しに買ったチョコレートドリンクと、ジップロックのコンテナに詰めた洗いたてのいちごを準備する。まだ余裕があるから文庫本も持っていこう。紙和のクラッチバッグに詰めたら、アメリカなかごに載せて出発だ。
暖かくなると巣から出てくるライダーたちに春の訪れを感じながら、田んぼだらけの開けた道を漕ぎ進む。
いい感じの池を見つけた。ここらで腰を下ろす。
いちごは先っぽが甘くておいしい。美味しいところは最後に取っておくタイプだから、いちごと僕は相性が悪い。
持ってきた「ヨーロッパ退屈日記」は何度挑戦してもなかなか頭に入ってこない。おもしろそうだし、興味もあるのに。今回もだめだった。いちごより相性が悪い。
まとめ
- 耐久性、耐水性に優れた和紙のバッグ
- バッグ感がなくて良い
- ファッション感がなくて良い
- アメリカ製の自転車かごに乗せるともっと良い
軽いからバッグインバッグとしても使えると思う。張りがあって自立するからトートバッグの仕分けにもいいかもしれない。中からお弁当やお昼のパンが出てきたら素敵だ。
プレゼントにもいいし、プレゼントの梱包材にしてしまうのもおもしろそうだ。
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