SURLY スチームローラーにWALDのかごを付けた。
これでリュックサックを背負わなくてよくなったから、業務スーパーで冷凍マンゴーを買って帰れる。
やっぱりかごは便利だ。
自転車が倒れないように気をつけながら、荷物がこぼれ落ちないようにキャリアに乗せつつ、縮もうとするゴムロープを引っ張って積載なんてしなくていい。
これからは、ポンと乗せるだけだ。
動機:荷物を縛り付けるのがめんどう
- 荷物を積みたい
- 荷物をキャリアに縛り付けるのはめんどう
そもそも自転車にかごを取り付けようと思った動機はこれだ。
これまで自転車に余計なものを付けたくないと思っていた。ツーリングなどのために軽量化をしたかったし、軽量化すべきという思考に囚われていたからだ。だけど、本当はずっとかごを使いたかった。だって、絶対に便利なんだもの。
2024年になって、他の誰かがやっていることではなく、自分がやりたいことに少し向き合えた。ハードな旅やツーリングではなく、もっと気楽に遊ぶのが好きだったみたいだ。旅への憧れと好きは別だった。
すると自然と、かごを買う気持ちになっていた。
近所のじいちゃんはかごを使っている
朝、早起きして犬の散歩に行くと、ママチャリの荷台に学生カバンをくくりつけた学生を見かける。朝練だろうか。会社員はスーツ姿にリュックサックを背負っていることが多い。車種はロードバイクにクロスバイク、古そうなMTBまで多岐にわたる。
そしてじいちゃんはかごを使っていることが多い。ママチャリにカゴ、そしてスーパーのビニール袋だ。立派な長ネギが袋からはみ出している。
僕はおじいちゃんの服が好きだ。地続きの日常感がすごくいい。「ふぁっしょん」や「こーでぃねーと」なんて二の次どころか、まるで考えていないかもしれない。ただ動きやすいとか温かいとか、機能的に選ばれている。なのにかっこいい。それがかっこいい。白ソックスにスウェットパンツの裾を突っ込んでいたりする。なぜなら冬の早朝は寒いからだ。
そんなじいちゃん達が使っているのだから、自転車のかごは、きっとすごく便利だ。他人からどう見られるかより、自分にとってどうなのかを問うて選ばれた生活の道具だから。
僕の生活にも、自転車にも、かごがほしい。玉ねぎ、にんじん、鶏肉。そうだ、ブロッコリーも買おう。今夜は野菜たっぷりカレーだ。
アメリカの自転車かご WALD
自転車のかご界では定番のWALDの製品から選ぶことにした。なぜなら、その100年以上の歴史が品質を証明してくれていると思ったから。
以前、ダイソーのかごをハンドル上に取り付けたことがある。別の用事でダイソーに行ったときに、思いつきでかごを買って、ワイヤーロックで自転車に即席で取り付けて帰った。
細々とした物をダイソーかごに入れてなかなか便利だったけど、家につく頃にはグニャリと曲がっていた。2回目の使用で破断した。洋服屋で買ったズボンを穿いて帰ったら、その日のうちにお尻が裂けた感じだ。
そもそも自転車用でもないかごを使った僕が悪い。だけど、100円の商品でも吟味して買うタイプだから、すぐ壊れたことに落ち込んでしまった。
だから今回かごを買うときは、ケチらずしっかりした物を買おうと決めた。
ラックに結束バンドで取り付けるだけだから、無印良品に売っているインテリアのかごでも機能すると思う。けど、もし壊れたら?今度は2000円だぞ。荒れた路面の振動を受けるし、ゴムロープを引っ掛けたりして負荷がかかる。中途半端な物はやめておくことにした。
そこでWALDだ。
ただのかごにしては高い気もする。だけど、チャチな物作りをしてるブランドが100年も続くわけがない。
137か139。それともハーフ?
WALDのかごにはいくつか種類がある。取り付け金具付きだけでなく、かご単体の販売もある。
- 137(かごのみは37)
- 139(かごのみは42)
僕の用途に合うと思ったのは上の2つ。自転車屋さんのブルーラグが別注した背が低い「ハーフ」もある。別注前はDIYで半分にカットしたこともあるらしい。
参考>>>【DIY】WALD 137を半分にカット BLUE LUG
いずれもただのかごなのだけど、大きさが違う。
139>137
荷物の積載量やハンドル、ブレーキレバーと干渉しないかをイメージして、137(37)を選ぶことにした。
僕のスチームローラーだと139(42)はブレーキレバーと干渉するし、ハーフサイズは壁が浅くて荷物が飛び出してしまいそうだ。137(37)でもそこそこ容量があるから、日常やキャンプで使うにしても困らないと思う。それに縦に長いバッグを積めば積載量は増やせる。
あとは取り付け金具付きの137か、かご単体の37か。
僕はかご単体の37にした。
理由は別のキャリアにかごを後付けしたほうが汎用性があるから。137はかごとしてしか使えない(キャリアがいらない分、費用を抑えられる)。
高さが邪魔になったら、僕も改造してみよう。
積んでみる
WALD専用のバッグもあるけど、そこまでの必要性は感じない。
とりあえず家にあるバッグを積んでみる。
ビーントート ミディアム
WALDと同じくアメリカからやってきたエルエルビーンのボートアンドトート(ミディアム) 。
Made in USA同士だから、同郷で相性が良いぐらいに思ってた。だけどまさかのフィットが良い。幅がちょうどだから、トートバッグが暴れない。
基本は手ぶらで出かけるから、ボートアンドトートは何年も出番がなかった。部屋で収納ケースと化していた。売り払おうと思ったことが何度もある。それがWALD37を導入して復活した。下敷きのようにベコベコと音が鳴るほど生地に張りがあるから、かごにポンと乗せるだけで中身がこぼれ落ちない。元は氷を運ぶために作られたバッグだけど、いまは冷凍ブロッコリーを運んでいる。
紙和-SIWA- クラッチバッグ M
関連記事>>>紙和-SIWA- クラッチバッグ M。小脇に抱えても、かごに載せても
特殊な和紙で作られたバッグ。いや、紙袋。耐久性があり、水に濡れても破れない。
この紙袋を使いたくてWALDのかごを導入したと言っても過言ではない。アメリカ製のかごに紙袋が載ってるなんて、一体どれだけ絵になるか。
WALDのかごが付いた自転車でお出かけして、行きつけのパン屋さんに行ってもいい。自転車を止めて、紙袋を小脇に抱えて散策なんてしたり。
とにかくWALDのかごに紙和のクラッチバッグを載せる。ただそれだけで、ちょっといい休日になる。そんな予感がしてこないかい?
イギリスの郵便屋さんのメッセンジャーバッグ
関連記事>>>【イギリスの郵便屋さん】ロイヤルメールのメッセンジャーバッグ
イギリスの郵便屋さんが実際に使っていたメッセンジャーバッグ。真っ赤なボディが郵便屋さんを連想させる。
トートバッグでは重い物を買ったときに、自作フロントラックの耐荷重が不足した。だからかごに積みやすく、それでいて背負えるバッグが必要になり、メッセンジャーバッグに目をつけた。
まだ使いこなせていないけど、すごく気に入っている。
まとめ
- 荷物をたくさん、そして簡単に積みたい
- 丈夫で長く使えるかごがほしい
- 100年の歴史を持つWALDから選ぶことにした
100年も歴史があると、この何の変哲もないかごは、たくさんの日常を運んできたんだと思う。恋人へのバラの花束から、孫へブリキのおもちゃ、受験に頑張る学生の参考書の山、子どもが好きなハンバーグの材料まで。今日もきっと、誰かの大切なものを運んでいる。
WALDじゃなくたっていい。だけど、僕はWALDを使いたい。ただ、そう思った。
自転車にかごを取り付けるだけで随分と積載しやすくなったけど、さらにスイス製のセンタースタンドを取り付けることで、鬼に金棒となった。
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